95 ただいま。


2ヶ月ぶりに西表島に帰ってきてみたら。

みんなひどいな。
わたしの顔を見ると、幽霊でも見たかのように驚く。

島ではみんな顔見知り。
特に日頃つきあいがなくても、
たとえ話したことが一度もなくても、
だいたい顔は知っている。

だから、わたしの姿が見えなければ、
「おい、あそこの食堂のねーねーは、最近見ないけれど、内地に帰ったか?」
てな話題になる。
(なるはず。なったかな?)

いくらみんな顔見知りでも、
全員に「旅に出ます。また戻って来ます」
なんて挨拶してないから、
わたしがもう島を出て、帰ってこないと思ってた人も多いはず。

さらに、人の噂も何とやら、で。
75日もたってないけど、
わたしの話題は、とっくに通り過ぎた古い話題なので。

本当にみんなが忘れた頃に、
帰ってきてしまったんだなあ、きっと。

だって、あの驚き方は尋常じゃない。
今朝なんて、道の端に立っていたわたしを見て、
軽トラックが迷走。
対向車がいたら、ぶつかるところだった。
対向車のいない西表島でよかったよ。

その運転手さんは、
一旦、普通に通り過ぎてから、
見てはいけないものを見てしまったかのように、
ぱっと振り向いて、
それでもまだ信じられずに、
2度3度と振り向き直してたもんね。
あれじゃ本当に幽霊だよ。
手を振ったら、ようやくまっすぐ走り出した。

そんなこんなで、
忘れられてるようで、
ちゃんとみんなに覚えてもらってる。

ありがたいことだなあ。

売店に買い物に行っても、
「いつ帰ってきたかー?」
「しばらく見なかったなあ」
て、みんなが声をかけてくれる。

帰ってくるところがあるってのは、
幸せなことです。
しかもそれが、この西表。
幸せなことです。



きらきら。


カテゴリー: 2003年9月, 西表日記2003   パーマリンク

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